廃業した老舗旅館「白井屋旅館」を建築家・藤本壮介の手で再設計した群馬・前橋市の「SHIROIYA HOTEL」。館内でアートを展示するだけでなく、ジャスパー・モリソン、ミケーレ・デ・ルッキ、レアンドロ・エルリッヒ、藤本壮介が内装設計を一から手がけたスペシャルルームを有するアートホテルだ。
昨年12月にオープンした同館が開館1周年を迎えるにあたり、群⾺を拠点に活動する⻤頭健吾による大型のインスタレーション《Untitled (Fula-hoop)》をホテルのパサージュに設置した。
約38メートルのパサージュをフラフープが彩る作品は、鬼頭の作品のなかでも最⼤級のものとなる。約2500本におよぶ8⾊のフラフープを組み合わせた展示は、夕方になるとライトアップされ、⽴体的な表情を見せるという。
この展示は「アートイルミネーション」と名付けられ、前橋の町中で多くの人が触れられる年の瀬のアートとして企画された。「アートイルミネーション」は来年以降も、毎年アーティストを変えながら実施され、冬の前橋の風物詩に育てていくことを目指す。