東京・青山のギャラリー機能を持つキュレーション型セレクトショップ「Graphpaper」が、そのギャラリー機能だけを抽出した新たなスペース「白紙」を9月4日にオープンさせる。
「白紙」は、同じビルの1階と2階にある「Graphpaper」から、ギャラリーの機能だけを抽出した新しい空間。空間自体にあまり意味を持たせず、まっさらでありたいという考えで「白紙」と名づけられた。
「白紙」は作品を設置したときに、作品自体の個性や配置によって空間が完成することを重視。常識や先入観にとらわれず、自由な発想をもって様々な物事、様式や素材を探究しつづける場を目指す。
オープニングを飾るのは、陶芸家・中井波花の個展で、会期は9月4日〜12日。中井は1993年北海道生まれで、シドニー、デンマークでの留学を経て、北海道教育大学教育学部心理学分野、多治見市陶磁器意匠研究所で学んだ。現在は、金沢卯辰山工芸工房にて作陶を続けている。今回の展示の核となるシリーズ作品「肖々-ayakatte-」は、精巧さや丈夫さとは対極にある、歪みやひび割れといった表情が強調された立体的な陶芸作品だ。
今後は、アートポスターに焦点を当てた「NOTHING BUT THE POSTER / アートポスター」が9月18日より、漆皮作家の市川陽子による展示が10月2日を予定されている。以降も木工、硝子、彫刻など様々な分野のアーティストの展示や特別編集の企画展実施を予定しているほか、常設でヴィンテージのオブジェや家具なども取り扱う予定となっている。