2021.6.23

三菱地所アルティアムで最後の展覧会。塩田千春や最果タヒなど7作家が参加

今年8月31日に閉館する福岡のアートギャラリー・三菱地所アルティアムが、その最後の展覧会「絶望を覆すことができない恋を正義とせよ、きみが、死んでも残る花。」を開催し、塩田千春、淺井裕介、潘逸舟、津田直、山内光枝、鹿児島睦、最果タヒの7作家の作品を紹介する。会期は7月14日〜8月31日。

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 入居ビルの閉館に伴い、今年8月31日に閉館する福岡のアートギャラリー・三菱地所アルティアム。その最後の展覧会が7月14日より開催される。

 三菱地所の文化支援事業の一環として1989年に商業施設・イムズに開館した同ギャラリー。気軽にアート(art)を楽しむことができるスタジアム(stadium)のような親しみやすいギャラリーを目指して「アルティアム(ARTIUM)」と名付けられ、開館当初から現代美術を中心に、デザイン、建築、ファッションなど、ジャンルを問わず時代を表す様々な表現を紹介してきた。とくに現代美術においては、中堅作家の個展や地元作家の紹介に積極的に取り組んできた。

 本展のタイトル「絶望を覆すことができない恋を正義とせよ、きみが、死んでも残る花。」は、最果タヒが本展に寄せて書き下ろした詩の一文。最果に加え、塩田千春、淺井裕介、潘逸舟、津田直、山内光枝、鹿児島睦といった、過去にアルティアムで展示を行い、さらなる活躍を続ける7作家の作品を紹介。幅広いジャンルの表現をもってこれまでのアルティアムの活動を振り返るとともに、来場者それぞれが獲得した鑑賞体験が心に長く留まることを目指している。