1989年に⽣まれ、2015年に25歳という若さで夭逝したアーティスト・中園孔⼆。その未発表の⼩作品約50点とドローイングブックを展⽰する展覧会「すべての⾯がこっちを向いている」が、六本木のANB Tokyoで開催される。会期は4⽉24⽇〜5⽉23⽇。
中園は生前、絵画を中⼼に彫刻、インスタレーションも含め700点以上にわたる作品を制作。2014年には東京オペラシティ アートギャラリーで開催されたグループ展「絵画の在りか」に参加し、逝去後も埼⽟県⽴近代美術館でのグループ展「NEW VISION SAITAMA 5 迫り出す⾝体」(2016)のほか、ポンピドゥーセンター・メスの「Japanorama. A new vision on art since 1970」(2017)や、モスクワビエンナーレ(2017)、アイルランド近代美術館の「DESIRE: A REVISION FROM THE 20TH CENTURY TO THE DIGITAL AGE」(2019)などに作品が出品。18年には、横須賀美術館で個展「中園孔⼆展 外縁−⾒てみたかった景⾊」が開催されたことは記憶に新しい。
今回ANB Tokyoで行われる展覧会は、横須賀美術館以来3年ぶり5度⽬の個展。⾃宅やスタジオ、ギャラリーで保管されていた未発表の⼩作品およそ50点と、ドローイングブックが展⽰される。また会場内では、中園の友⼈であり、アーティストの中村⼟光がアーティストのインタビュー映像を集めたプロジェクト「誰かの CV 2014」より、中園のインタビュー映像を特別上映する。