「都市の余白に、アートの力を」をテーマに、建設工事現場の仮囲いを新しいキャンバスととらえ、全国108ヶ所で展開する「108 ART PROJECT」がスタートした。
同プロジェクトは、アートによって工事現場という日々の生活を支える土台に光を当て、街並みと景観に新たな視点を生み、新しい出会いの場を育てることを目的としたもの。壁画は一部を再利用可能な素材で制作するなどSDGsへの取り組みを考慮するほか、映像やオンラインでも公開する。
現在は大阪・淀屋橋で大小島真木の作品が公開中。大小島は、ポーランドやインドでの滞在制作のほか、フランスの環境調査船でのプロジェクトにも参加するなど、国内外で精力的に作品を発表してきた。今回はビジネス街でありながら文化や緑を感じられる淀屋橋エリアに、高さ3メートル、幅合計26メートルの仮囲いを用いて巨大な鯨が出現させた。
2021年度、同プロジェクトは大阪・梅田、福岡、東京・赤坂、八重洲で展開。今後、全国各地で108ヶ所に広げていく予定だという。