顔料やガラスなど、メディウムを徹底的に追求。ティーロ・ハインツマンの日本初個展がペロタン東京で開催へ

ドイツ人画家ティーロ・ハインツマンが、ペロタン東京でその日本初となる個展「Thilo Heinzmann:my time your time our time time」を開催。顔料を用いたペインティングや、ガラスを用いたポリスチレン・ペインティングなど、多様な構成要素を新たな形式で組み合わせたペインティングを発表する。会期は2月9日〜3月20日。

「Thilo Heinzmann:my time your time our time time」展示風景より Photo by Kei Okano Courtesy of Perrotin

 メディウムとその歴史を徹底的に追求することで知られているドイツ人画家、ティーロ・ハインツマン。その日本初となる個展「Thilo Heinzmann:my time your time our time time」が2月9日〜3月20日の会期でペロタン東京で開催される。完全予約制。

 ハインツマンは1969年ドイツ・ベルリン生まれ。過去25年間にわたり、合板、発泡スチロール、マニキュア、樹脂、顔料、毛皮などを活用し、自身の制作における新しい道筋と独自の視覚言語の発展に取り組んできた。その作品は今日のペインティングのあり方に対する問いかけによって突き動かされている。

ベルリンにあるティーロ・ハインツマンのスタジオ Photo by Roman März

 本展では、ハインツマンがこれまでに制作してきた、顔料を用いたペインティングや、ガラスを用いたポリスチレン・ペインティングなど、多様なシリーズの構成要素を新たな形式で組み合わせた作品を発表。粉末顔料による強い色彩や、散りばめられたカラーガラスの輝きは、複層のように反響し合いながら多焦点な視覚空間をつくりだす。

 メインルームでは、光や速さ、構図や色への繊細なアプローチが特徴の作品群を展示。それぞれに独立した存在に見える作品は、リズミカルな流れで展示されることで、まるで人が現れては消えていく風景のようなイメージを引きだす。

「Thilo Heinzmann:my time your time our time time」展示風景より Photo by Kei Okano Courtesy of Perrotin

 抽象性を打ち破り、形状、色彩、質感、表面の力強い相互作用が起きる場としてつくられるハインツマンの作品。その透明な表面に潜む魅力を、会場で目撃したい。

「Thilo Heinzmann:my time your time our time time」展示風景より Photo by Kei Okano Courtesy of Perrotin

編集部

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