アートシーンを牽引する版画家のひとり。新作も並ぶチャールズ・コーハンの個展に注目

世界のアートシーンを牽引する版画アーティストのひとり、チャールズ・コーハン。その個展「ISOLATE」が、東京・西麻布のGALLERY ETHERで開催される。会期は10月9日~11月13日。

チャールズ・コーハン Samish 08 (C)Cohan

 世界のアートシーンを牽引する版画アーティストのひとり、チャールズ・コーハンの個展「ISOLATE」が、東京・西麻布のGALLERY ETHERで開催される。会期は10月9日~11月13日。

 コーハンは1960年アメリカ生まれ。クランブルック芸術アカデミーで修士号を取得。その後は自身の作家活動に加えて、ホノルルを拠点とする「Lithopixel Refractory Collective」の共同創設者となり、コミュニティベースのイベントなどを通じて他のアーティストとも制作活動を行ってきた。現在はハワイ大学美術学部の教授も務めている。

 国際的な共同版画プロジェクトにおいて毎年ワークショップを開催するコーハン。ガラス芸術の学校「ピルチャック・グラス・スクール」のカリキュラムにも20年以上にわたり深く関わってきた。作品は、ホイットニー美術館や、スミソニアン国立アメリカ美術館、オーストラリア国立美術館など、世界各地の主要な美術館に収蔵されている。

チャールズ・コーハン Building Codes © Cohan

 本展のタイトル「ISOLATE」は、通常は動詞として使われ、単一のものを削除し、ひとつのことに集中することを意味する。今回の展示作品には、あえてあまり使用されることのない名詞としての「分離」にまつわるコーハンの考えが反映されるという。

 最新のリトグラフシリーズ「Building Codes」は、64枚それぞれ異なる版画プリントで構成。同シリーズには、COVID-19の世界的パンデミックによって、長期にわたる外出禁止を経験したことや、独房のような現代都市の特質や構造が反映されている。

 加えて、コラグラフィーやエッチング、リトグラフィーなどの技法で制作された48枚の異なるプリントから成る「テラリウム」シリーズ、そしてコーハン自身の個人的なことを掘り下げた大作の「サミッシュ」シリーズも見ることができる。​

チャールズ・コーハン Terrarium 07 © Cohan
チャールズ・コーハン Terrarium 08 © Cohan

編集部

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