一度見たら忘れられない個性的なキャラクターデザインや、シュールで風刺性も盛り込まれた展開、そして触感あふれるアニメーションで、世界のアニメーションファンを魅了する和田淳。その特集上映が、9月19日渋谷ユーロスペースにて限定レイトショー公開。その後、全国で順次上映される。
和田淳は1980年兵庫県生まれ。大阪教育大学、イメージフォーラム付属映像研究所、東京藝術大学大学院で映像を学んだ。2002年頃から独学でアニメーション制作をスタートさせ、「間」と「気持ちいい動き」を大きなテーマに制作を続けている。
『わからないブタ』 (2010)がファントーシュ国際アニメーション映画祭でBest film 、文化庁メディア芸術祭で優秀賞等国内外の映画祭で受賞。以降、『春のしくみ』(2010)がベネチア映画祭オリゾンティ部門で上映され、『グレートラビット』(2012)がベルリン国際映画祭短編部門で銀熊賞を受賞、『秋 アントニオ・ヴィヴァルディ「四季」より』(2018)が新千歳空港国際アニメーション映画祭で日本グランプリを受賞するなど、国際的に高い評価を得ている。
今回の特集上映は、和田にとって初となるゲーム作品『マイエクササイズ』の発売記念。『グレー トラビット』をはじめ、代表的な短編作品を上映するほか、横浜美術館からの委託で制作された5面スクリーンによるインスタレーション作品《私の沼》の上映版、CMやTV向け作品などの短編も含まれており、和田淳の全貌が掴めるプログラムだ。またゲーム『マイエクササイズ』の元となった最新作の短編や、現在制作中の新作の予告編もいち早く上映される。