現在、東京・天王洲のKOSAKU KANECHIKAでは、同ギャラリーの所属作家7名によるグループ展を開催中(~2月29日)。
本展では、光へのアプローチを軸に絵画の可能性を探求し続ける青木豊や、鉛筆を用いた緻密な線描写や独特の筆致によって、オブセッション、恐怖、恋愛などを描く佐藤允の画家2名のほか、1990年代よりエディトリアルやファッション・フォトの最前線で活躍する鈴木親、そしてロエベと5シーズンにわたりコラボレーションし、注目を集めるfumiko imanoといった日本を代表する写真家の作品なども並ぶ。
また平面作家以外にも、生命の痕跡を刻み込む作業として布に針目を重ねた作品を制作している沖潤子や、伝統的な陶芸の技術を独創的に表現する桑田卓郎、そして「ヒールレス・シューズ」など日本の伝統文化を参照した作品を手がける舘鼻則孝など、多彩な表現が集結。
舘鼻は、19年にPOLA Museum Annexで開催された大規模個展「It’s always the others who die」で発表した幅6メートルにおよぶ大作を展示。そのほか青木と佐藤の新作ペインティングなども披露され、各作家の最新作や代表作を通覧できる貴重な展覧会となっている。