東京・六本木の国立新美術館で開催されている「ウィーン・モダン展」(8月5日まで)において、学生が無料で作品を鑑賞できる「キヤノン・ミュージアム・キャンパス」が行われる。
同展は、「世紀末芸術」が花開いた19世紀末から20世紀初頭のウィーンで生まれた絵画や建築、デザインなどにフォーカス。グスタフ・クリムト(1862〜1918)をはじめ、エゴン・シーレ(1890〜1918)、オットー・ヴァーグナー(1841〜1918)、アドルフ・ロース(1870〜1933)など、各ジャンルを代表する芸術家たちの作品を展覧するもの。
ウィーンの世紀末文化を「近代化(モダニズム)への過程」という視点から紐解く会場では、クリムトの《エミーリエ・フレーゲの肖像》(1902)や《パラス・アテナ》(1898)、シーレの《自画像》(1911)など、約400点が並ぶ。
今回で9回目となる「キヤノン・ミュージアム・キャンパス」は、美術館の休館日を利用して行われるもの。イベント当日には、美術検定1級を取得した「アートナビゲーター」による作品解説なども行われるので、学生はこの機会をチェックしてほしい。