歌舞伎町の建物たちの、2夜限りの会話劇。髙橋匡太がプロジェクションマッピング作品《歌舞伎町の聖夜》を発表

東京・新宿のシネシティ広場にて、髙橋匡太がプロジェクションマッピングの作品《歌舞伎町の聖夜》を発表する。本作は、広場に面する建物に映像投影をすることで建物に人格を持たせ、会話劇が繰り広げられるというもの。日程は12月23日、24日の2日間。

《歌舞伎町の聖夜》イメージ図

 12月23日、24日の夜、東京・新宿のシネシティ広場にて、髙橋匡太による2夜限定のプロジェクションマッピング作品《歌舞伎町の聖夜》が発表される。

 髙橋は1970年京都生まれ、1995年京都市芸術大学大学院美術研究科彫刻専攻修了。光や映像によるパブリックプロジェクション、インスタレーション、パフォーマンス公演などを発表してきた。ダイナミックで造形的な映像と光を特徴とし、東京駅での100周年記念ライトアップをはじめ、京都・二条城、十和田市現代美術館などの大規模な建築物のライティングプロジェクトを手がける。

髙橋匡太 道後温泉本館ライトアップ 《大還暦のお色直し》 道後オンセナート2014(道後温泉本館、松山)での展示風景

 今回髙橋が発表する《歌舞伎町の聖夜》は、シネシティ広場を囲むそれぞれのビルに顔が浮かび、会話が始まるというプロジェクションマッピング。それぞれのビルの歴史や現在を背景に人格が設定され、ヒューマックスパビリオン新宿歌舞伎町は、1951年まで存在した大衆劇場「ムーランルージュ新宿座」を、第二東亜会館は、先月オープンしたばかりのナイトクラブ「WARP SHINJUKU」をモチーフとして脚本がつくられている。

 また、「演歌の殿堂」として親しまれるも2008年に閉館した「新宿コマ劇場」は、新宿東宝ビルという新たな姿で登場。歌舞伎町に本社を置く吉本興業の芸人であるひょっこりはん、小川暖奈(スパイク)、EXITが、それぞれの建物を演じる。

 40年以上にわたり歌舞伎町を見守り続ける2つの建物の会話を中心に、かつての歌舞伎町の様子、広場のこれまでのエピソードが語られる本作は、歌舞伎町という街を知る機会となるだろう。

編集部

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