2019.4.10

「バスキア展 メイド・イン・ジャパン」が9月に森アーツセンターギャラリーで開催。日本初となる大規模展覧会

「バスキア展 メイド・イン・ジャパン」が、東京・六本木の森アーツセンターギャラリーで開催されることが発表された。この秋行なわれる本展では、各地のプライベートコレクションから約80点を紹介。国内初の大規模展覧会となる。会期は9月21日〜11月17日。

ジャン=ミシェル・バスキア

Untitled, 1982

Oilstick, acrylic, spray paint on canvas

183 x 173 cm

Yusaku Maezawa Collection, Chiba

Artwork © Estate of Jean-Michel Basquiat.

Licensed by Artestar, New York
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 ジャン=ミシェル・バスキアの展覧会「バスキア展 メイド・イン・ジャパン」が9月、森アーツセンターギャラリーで開催されることが発表された。

 彗星のごとく登場し、1980年代のアートシーンに衝撃を与えたバスキア。アンディ・ウォーホルやキース・ヘリングなど時代を代表するアーティストと交流を深め旋風を巻き起こすも、わずか27歳で悲劇的な死を遂げることとなる。

ジャン=ミシェル・バスキア
Onion Gum, 1983
Acrylic and oilstick on canvas
198.1 x 203.2 cm
Courtesy Van de Weghe Fine Art, New York
Photo: Camerarts, New York
Artwork © Estate of Jean-Michel Basquiat.
Licensed by Artestar, New York

 その短い人生を物語るように、強烈なエネルギーで約2000点のドローイング、1000点以上の絵画作品を残したバスキア。本展では、世界各地のプライベートコレクションから集めた絵画やオブジェ、素描など約130点を一堂に展示。バスキアが生きた時代と、その短い生涯をたどりながら作品を紹介する。出展作のなかでも、株式会社 ZOZO 代表取締役社長の前澤友作が2017年に123億円で落札し、話題を呼んだ《Untitled》(1982)は見どころのひとつだ。

ジャン=ミシェル・バスキア
Napoleon,1982
Acrylic and oilstick on canvas mounted on tied wood supports
121.92 x 121.92 cm
Private Collection, Courtesy of the Milwaukee Art Museum
Photo: John R. Glembin
Artwork © Estate of Jean-Michel Basquiat.
 Licensed by Artestar, New York

 たびたび来日し、6の個展、10のグループ展を開催したバスキアは、バブル景気の世相を反映した「Yen」などのモチーフや、ひらがなも作品に取り入れていた。「メイド・イン・ジャパン」と名付けられた本展では、こうしたバスキアと日本の関係にもフォーカス。その歴史や文化が創作に及ぼした知られざる影響を明らかにする。 

 なお本展のキュレーターを務めるのは、世界中でバスキアの展覧会を企画してきたディーター・ブッフハート。日本では初となる大規模な展覧会で、夭折の天才がいまなお放ち続ける圧倒的な熱量を堪能したい。

ジャン=ミシェル・バスキア
Self-Portrait, 1985
Acrylic, oilstick, crown cork and bottle caps on wood
141.9 x 153 x 14.9 cm
Private Collection
Photo: Max Yawney
Artwork © Estate of Jean-Michel Basquiat.
Licensed by Artestar, New York