モノクロームに立ち現れる物質の有り様。
原口典之の新作展がケンジタキギャラリー
東京で開催
60年代後半から活動する美術家・原口典之の新作展、「原口典之 新作展 - モノクローム」が東京・西新宿のケンジタキギャラリー東京で開催される。会期は10月4日〜11月17日。
![](https://bt.imgix.net/magazine/18471/main/img468893453657588026_b94ce74806c799a30263aeb0ea8515f1.jpg?auto=format&fm=jpg&w=1472&h=828&fit=clip&rect=91,166,2088,1174&v=16)
原口典之は1946年神奈川県生まれ。60年代後半から、原寸大の戦闘機の模型を作るなど独自の制作活動を始める。その後77年にドイツ・カッセルの「ドクメンタ6」で、鉄の枠組みのなかに廃油を満たした《オイルプール》を発表。国際的な場での鮮烈なデビューを果たす。現在《オイルプール》は《物性Ⅰ》として、広島・尾道のアートベース百島で常設展示されている。
そのほかにも、自転車のパーツを用いた立体作品、ポリウレタンやハニカムを用いた平面作品など、工業的な素材を取り入れた作品で知られる原口。
今回は昨年10月の個展「グレイ」に続き、ケンジタキギャラリー東京での2回目の個展となる。「モノクローム」と題された本展では、白と黒の壁面作品を発表。ミニマルな形体と超然とした表情で、物体や物質の有り様を見せる。