EXHIBITIONS
村上友晴展
― ひかり、降りそそぐ
黒を基調とした静謐な絵画で、国際的な評価がさらに高まる現代作家・村上友晴。初期の版画集 《PSALM I》(1979)、代表的な黒の絵画《無題》 (1980-82)など、村上のこれまでの制作の中で要ともいえる作品を所蔵する目黒区美術館で個展を開催する。
村上は1938年福島県出身。幼少期から長谷川等伯などの日本古美術に親しみ、とりわけ「墨」に関心を寄せたことをきっかけに、東京藝術大学では日本画を専攻。しかし、岩絵具を用いた当時の日本画の新しい表現方法に適応できず、日本顔料と油絵具を混合した絵具で黒一色の作品に着手する。
61年の卒業後は一貫して黒い油彩を用いた絵画作品を追求。筆を使わず、ペインティングナイフで絵具を置きながら画面をつくり上げる手法は現代まで続き、90年代には、白い紙の表面にニードルや鉛筆の痕跡を残した、それまでの作品とは対照的な新しい展開も見せた。
本展は目黒区美術館の所蔵品を中心に、未発表の新作を含めて構成し、呼吸をすることと描くことを同義にとらえる、村上の深い精神世界を紹介する。
村上は1938年福島県出身。幼少期から長谷川等伯などの日本古美術に親しみ、とりわけ「墨」に関心を寄せたことをきっかけに、東京藝術大学では日本画を専攻。しかし、岩絵具を用いた当時の日本画の新しい表現方法に適応できず、日本顔料と油絵具を混合した絵具で黒一色の作品に着手する。
61年の卒業後は一貫して黒い油彩を用いた絵画作品を追求。筆を使わず、ペインティングナイフで絵具を置きながら画面をつくり上げる手法は現代まで続き、90年代には、白い紙の表面にニードルや鉛筆の痕跡を残した、それまでの作品とは対照的な新しい展開も見せた。
本展は目黒区美術館の所蔵品を中心に、未発表の新作を含めて構成し、呼吸をすることと描くことを同義にとらえる、村上の深い精神世界を紹介する。