2018.9.17

深澤直人がディレクション。「民藝」をテーマとした展覧会は未来へのインスピレーションとなるか?

プロダクトデザイナー・深澤直人のディレクションによる展覧会「民藝 MINGEI -Another Kind of Art」が、東京・六本木の21_21 DESIGN SIGHTで開催される。会期は11月2日〜2019年2月24日。

岩七輪 阿仁合(秋田県) 1930年代 日本民藝館蔵
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 1925年、民藝運動の第一人者として知られる柳宗悦(1889~1961)が、無名の職人たちによる民衆的工芸を「民藝」と名付けた。その「民藝」の特徴でもある土着的なものづくりは、世代を超えて受け継がれていくなかで、素材、色、工程、用途、かたちなどの独自性が際立ち、革新的な発展を遂げた。

 今回、東京・六本木の21_21 DESIGN SIGHTで開催される「民藝 MINGEI -Another Kind of Art」展は、日本民藝館館長を務める深澤直人のディレクションのもと、同館のコレクションを中心に新旧様々な100点あまりの民藝品ををピックアップして展示。

 地域ごとの特色が失われ、モノへの愛着が希薄になりがちな今日において、民藝に宿る無垢な美意識と精神性が、使い手のみならずものづくりに携わるすべての人々に大きな衝撃を与え、これからのデザインのインスピレーションとなることを狙う。

朱漆酒器 琉球王朝時代 19世紀 日本民藝館蔵
羅漢像 朝鮮半島 朝鮮時代 日本民藝館蔵
染付網目文角皿 中国 景徳鎮窯 明時代 17世紀 日本民藝館蔵