横浜市民ギャラリーあざみ野が2011年より実施している、現在進行形のアートを幅広く紹介する展覧会シリーズ「あざみ野コンテンポラリー」。その第9回として開催される「今もゆれている」展は、特定あるいは不特定の「風景」をモチーフとした5名の作家を紹介するものだ。
本展に参加するのは、西村有、石垣克子、山城知佳子、露口啓二、今井智己。今日のアートシーンで活躍する5名が「現実」を「風景」ととらえて制作した作品が並ぶ。
アートを通じ、歴史や記憶の忘却に抗う風景、視覚のズレや亀裂を追った風景、写真によって示される現実の風景、絵画として描かれる心象風景、劇場的な場面をオーバーラップすることによって表される神話的風景など、様々な「風景」に遭遇しうる本展。各作家の現実に対する眼差しをたどる鑑賞体験は、見る者に深い洞察をもたらすだろう。