5名の美術家によるグループ展「今もゆれている」が開催。様々な「風景」に浮かび上がる現実とは

特定あるいは不特定の「風景」をモチーフとした5名の美術家によるグループ展「今もゆれている」が、横浜市民ギャラリーあざみ野で開催される。参加作家は西村有・石垣克子・山城知佳子・霧口啓二・今井智己。会期は9月29日〜10月21日。

山城知佳子 土の人(2017年劇場版) 協力=あいちトリエンナーレ2016 © Chikako Yamashiro, Courtesy of Yumiko Chiba Associates

 横浜市民ギャラリーあざみ野が2011年より実施している、現在進行形のアートを幅広く紹介する展覧会シリーズ「あざみ野コンテンポラリー」。その第9回として開催される「今もゆれている」展は、特定あるいは不特定の「風景」をモチーフとした5名の作家を紹介するものだ。

 本展に参加するのは、西村有、石垣克子、山城知佳子、露口啓二、今井智己。今日のアートシーンで活躍する5名が「現実」を「風景」ととらえて制作した作品が並ぶ。

 アートを通じ、歴史や記憶の忘却に抗う風景、視覚のズレや亀裂を追った風景、写真によって示される現実の風景、絵画として描かれる心象風景、劇場的な場面をオーバーラップすることによって表される神話的風景など、様々な「風景」に遭遇しうる本展。各作家の現実に対する眼差しをたどる鑑賞体験は、見る者に深い洞察をもたらすだろう。

西村有 scenery passing 2016 個人蔵

編集部

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