近藤亜樹は1987年北海道生まれの画家。山形県の東北芸術工科大学大学院を修了した。同大学在学中に東日本大震災を経験した近藤は、震災後の社会状況において筆を取ることに葛藤しながらも、その後10メートルを超える大作《山の神様》を描きあげ、同作は12年にサンフランシスコのAsian Art Museumで展示された。
今回、東京・六本木のシュウゴアーツで開催される個展「あの日を待つ 明日を待つ 今日」では、今年2月からわずか半年の間で近藤が経験した様々な悲しみ、喜び、未来への希望を描いた新作絵画が発表される。
いかなるときも絵筆を持ち、現実に立ち向かい続ける近藤。その不屈の勇気と前進への決意に満ちた新作に注目したい。