近藤亜樹は1987年北海道生まれ。山形県の東北芸術工科大学を卒業後、現在は香川県小豆島を拠点に、ロンドン、ミラノ、台北と世界各地で展覧会や滞在制作を行っている。
絵を描くことを通して出会った人々や物、場所の記憶や感動を原動力に制作を続ける近藤。その活動はキャンバス上の絵画だけにとどまらず、映画制作やミュージシャンとのライブペイント、ホテルの客室での壁画制作など、形式にとらわれない作品発表やパフォーマンスでも注目を集めている。
銀座 蔦屋書店内の展示スペース「アートウォールギャラリー」で行われる本展では、近藤の作品の中でも、とくに花々や小さな生き物を描いたものにフォーカスを当てる。「広げた花びらが太陽に向かって飛ぶ翼のようだ」と近藤が道端で見つけた名前のない花を描いた《Grow Wings》をはじめ、ユーモアあふれる姿で描かれた様々な生き物たちを見ることができる。