1974年東京都生まれの加賀美健は、社会現象やカルチャーなど、様々なジャンルが作品のテーマにしてきた。消費社会のせつなさを楽観的でポジティブなアイデアへと変容したり、いたずらのような作品を発表し続けてい加賀美。そのいっぽうで、アパレルブランドとのコラボレーションなども積極的に行っており、自身が運営する代官山の「ストレンジストア」では自作のグッズを販売している。
そんな加賀美の個展「加賀美健 レトロスペクティブ」が、東京・池袋PARCO内のPARCO MUSEUMにて開催される。
本展では、2000年代はじめに加賀美を国内外のアートシーンに印象づけるきっかけとなったファウンドオブジェクトによる彫刻作品や、それとは逆の発想から得た伝統的なモチーフの彫刻作品、そして近年精力的に取り組んでいるキャンバスにテキストを描いたシリーズなど、これまでのシリーズ作品が一挙に展示される。
シニカルとユーモアの絶妙なバランスが成立している加賀美の作品をまとめて楽しめる機会だ。