1986年、愛知県名古屋市出身の多田圭佑は、愛知県立芸術大学で油彩画を学んだ後、現在は茨城の共同スタジオ航大にて活動。2015年の個展「EXISTENCE」(JIKKA 実家、東京)、14年の個展「THE TRACE」(愛知県立芸術大学サテライトギャラリー、愛知)、14年のグループ展「Some Like It Witty」(Gallery EXIT、香港)など、各地で作品を発表している。
多田は、異なる2つの絵画的レイヤーを重ねることにより見るものの知覚に干渉する「trace/wood」シリーズ、古典的な手法で一旦完成させた静物画を凍結し、解凍ののちに再生させる「残欠の絵画」シリーズといった、絵画作品を数多く手がけてきた。
初の本格的な個展となる本展では、「捏造(forge)」をキーワードに、2つの絵画シリーズを中心に約10点の新作ペインティングを発表する。