「オムライス絵具」を使った挑戦。
23歳の鬼才・村井祐希がMAHO KUBOTA GALLERYで個展を開催

多摩美術大学在学中より「瀬戸内国際芸術祭」を含む17の展覧会に参加してきた村井祐希。制作を通して絵具と人間の関係性を刷新するための試みを行ってきた村井の新作展が東京・神宮前のMAHO KUBOTA GALLERYで開催される。会期は6月28日〜7月28日。

FEINT 20-16 2017年 141x146x39cm ©︎ Yuki Murai / MAHO KUBOTA GALLERY 撮影=山田奈々

 村井祐希は1995年神奈川県生まれの23歳。多摩美術大学在学中の2015年に初めて公に作品を発表して以来、3つの個展に加え、「瀬戸内国際芸術祭2016」を含む17の展覧会で作品を発表。また、第18回岡本太郎現代芸術賞の特別賞を史上最年少で受賞(2015年当時)したほか、第2回CAF賞 優秀賞、平成27年度優秀学生顕彰文化芸術 優秀賞などを受賞してきた。

「Phantom to the past」(ホテル アンテルーム 京都、2017年)での展示風景 ©︎ Yuki Murai / MAHO KUBOTA GALLERY 撮影=表恒匡

 MAHO KUBOTA GALLERYでの初個展となる「村井のいっぽ」では、「オムライス絵具」を使用した新作を発表。村井が独自に開発した「オムライス絵具」とは、シリコンと油絵具、あるいはアクリル絵具を混ぜ合わせた画材であり、「それ自体が主体性をもった能動的なマテリアル」だと作家は述べる。

 これまで、「着る絵画」「回転する絵画」「鑑賞者に踏みつけられ主体を失くしながら再生する絵画」「空間を覆い尽くす絵画」といった、絵画のあり方を突破するための試行を繰り返してきた村井。

 本展で発表する「オムライス絵具」を通して、村井は絵具を人間にとっての「道具」から解放。そして、絵具と人間の関係性を刷新するための実戦を行うという。

「村井のいっぽ」イメージビジュアル

編集部

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