京都の大報恩寺が2020年に開創800年を迎えることを記念して、特別展「京都 大報恩寺 快慶・定慶のみほとけ」が東京国立博物館で開催される。本展は、2017年の「快慶」展(奈良国立博物館)と「運慶」展(東京国立博物館)に続き、快慶、定慶、行快など「慶派」の名品が一堂に公開されるというもの。
寺外初公開となる本尊の秘仏「釈迦如来坐像」と合わせて、快慶晩年の名品「十大弟子立像」も公開。現在「十大弟子立像」は同寺の霊宝殿に安置されているが、当初は本堂にあり、本尊の「釈迦如来坐像」を囲むように置かれていたという状況を考慮して、特別な空間で展示される。
また、運慶の弟子である肥後定慶がつくりあげた「六観音菩薩像」は、会期前半(〜10月28日)は光背(こうはい)をつけた本来の姿を、会期後半(10月30日〜)は光背を取り外した姿を公開するという東京国立博物館史上初のアプローチを試みる。大報恩寺が誇る鎌倉彫刻の共演をチェックしてほしい。