ゆかりの風景からたどる、アーツ・アンド・クラフツ運動の主導者ウィリアム・モリスの軌跡

19世紀イギリスのデザイナー・詩人、ウィリアム・モリスの展覧会が豊橋市美術博物館で開催される。モリスやその仲間によるデザインとともに、写真家・織作峰子によるゆかりの地をとらえた写真作品を展示する。会期は2018年2月17日〜3月25日。

織作峰子 ホワイト・ルーム(Kelmscott Manor) 写真 photo©MIneko Orisaku ©Brain Trust Inc.

 ウィリアム・モリス(1834〜1896)は19世紀イギリスを代表するデザイナー・詩人。思想家ジョン・ラスキンの影響を受け、産業革命によってもたらされた芸術の機械化、量産化に反発し、ロセッティ、バーン=ジョーンズらとともに「生活と芸術の一致」を唱え、アーツ・アンド・クラフツ運動を進めた。

デザイン=ウィリアム・モリス 内装用ファブリック《いちご泥棒》 1883 木版、色刷り、インディゴ抜染、木綿 photo©Brain Trust Inc.

 本展では、モリスやその仲間たちのデザインによる家具、テキスタイル、書籍など約100点を紹介。さらに、世界を旅する写真家・織作峰子がとらえたモリスゆかりの地をあわせて展示し、モリスの原風景とともに、その思想や創作の変遷をたどる。

ウィリアム・モリス 『ユートピアだより』 1892 大阪芸術大学図書館蔵

編集部

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