綴り、縫い上げ、火を灯す渾身の詩作。NADiff Galleryで吉増剛造の個展が開催

現代詩人・吉増剛造の個展が恵比寿のNADiff Galleryで開催される。8年の歳月を費やした渾身作『火ノ刺繍』を、映像、写真、パフォーマンスを加えて展開する。会期は2018年2月8日〜2月25日。

©吉増剛造(写真:鈴木余位)

 吉増剛造は1939年東京生まれの詩人。学生時代から活動を始め、現在に至るまで、日本の現代詩をリードしつづけてきた。詩作や朗読のほか、現代美術や音楽とのコラボレーション、写真や銅板彫刻など、多様な活動を展開し、国内外で高く評価されている。

 本展は、8年間もの期間を費やし取り組んだ1200ページに及ぶ大作『火ノ刺繍』の刊行に併せて開催される。近年、吉増は東日本大震災という転機を経て、詩の解体・再構築を試みている。本展では、その活動に続く本書での試みを、その通奏低音である「声」「手」「歩行/移動」を手がかりにして展開。吉増が綴り、縫い上げ、火を灯した詩に、映像、写真、パフォーマンスを加えて展示する。

 なお会期中には、吉増とそのパートナーのMARYLYA、映像作家の鈴木余位、音響設計のWHITELIGHTによるコラボレーション、さらにゲストにミュージシャンの大友良英を迎えたパフォーマンスを含むスペシャルイベントも開催される。

編集部

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