野村佐紀子が歌舞伎の世界をモノクロで表現。十代目松本幸四郎の襲名を記念した写真展が開催
今年1月に十代目松本幸四郎を襲名した七代目市川染五郎。その姿を約17年にわたって撮影してきた写真家・野村佐紀子による、襲名記念写真展「残夢」が銀座のAKIO NAGASAWA Galleryで開催される。会期は2月1日〜25日。
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1973年に生まれた十代目松本幸四郎は、79年に歌舞伎座『侠客春雨傘』で三代目松本金太郎を襲名して初舞台を踏む。81年、歌舞伎座『仮名手本忠臣蔵』で七代目市川染五郎を襲名し、以降、歌舞伎のみならず演劇、テレビ、映画など幅広いフィールドで活躍してきた。
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本展は、十代目松本幸四郎の襲名を記念して開催されるもの。撮影は、91年より荒木経惟に師事し、世界的に活躍する写真家・野村佐紀子。七代目市川染五郎(当時)の舞台と舞台裏を17年間にわたって撮影してきた野村が、歌舞伎の世界をあえてモノクロで表現し、染五郎が演じた役の表情や動きを通して「役の本質」を見せる。
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本展にあわせて刊行される写真集『十代目松本幸四郎 残夢』には、三代目松本金太郎として出演した初舞台から、2017年11月25日の七代目市川染五郎としての最後の舞台まで、全593役の姿を収録。初版限定2000部のエディションナンバー入りで、松本幸四郎が現在の心境を綴ったエッセイも掲載されている。