1967年に山口県に生まれた野村佐紀子は、91年から荒木経惟に師事、20年を超える活動のなかで、東京をはじめ国内外で活動している。
2017年8月15日に日本語版が発売された書籍『Sakiko Nomura: Ango』は、坂口安吾著『戦争と1人の女』(1946)の無削除版に、野村佐紀子の写真作品を加えたもの。日本の写真家の作品と近現代文学を組み合わせ、新たな表現力を持つ書物を生み出すプロジェクトの第4弾として、グラフィックデザイナー/パブリッシャー・町口覚により編集、造本された。
本展では、その発売を記念した展覧会として、収録された作品に加えて、野村が新たにプリントした多重露光プリントなど、本展のための特別作品を展示する。
なお『Sakiko Nomura: Ango』は、本展の会場でも販売される。