αM2017「鏡と穴」最終回。
野村在が「消える物質」としての写真を提示

gallery αMで開催中の光田ゆりキュレーションによる企画展シリーズ、αMプロジェクト「鏡と穴-彫刻と写真の界面」。最終回となる第7弾では野村在を取り上げる。会期は2018年2月17日〜3月24日。

野村在 Dying(1289660s) 2017 ラムダプリント

 gallery αMで毎年行われるゲストキュレーターを招いた企画展シリーズ。今年度はDIC川村記念美術館学芸員・光田ゆりを招いて「鏡と穴-彫刻と写真の界面」を開催、7名の作家の展示を通して、現代写真と彫刻のありかたを考察する。

 その第7回目で最終回にあたる本展では、1979年兵庫県生まれのアーティスト・野村在を紹介する。野村は、粉末や液体が変化、消失する瞬間をとらえた写真、立体作品を制作、発表。近年では「あいちトリエンナーレ2016」やロンドン・エリア10での「GROUP/GROPE」(2009)に参加するなど国内外で活動している。

 本展では、写真を物質化させることについて考察するという本シリーズの課題に応え、写真を「水に出力」するという新作を発表。生成された瞬間に消失する「消える物質」としての写真を提示する。

編集部

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