束芋がギャラリー小柳で個展開催。プロジェクションを用いた大作を
日本初公開

手描きのアニメーション作品などで知られるアーティストの束芋が、銀座のギャラリー小柳で個展「flow-wer arrangement」を開催。2017年にロサンゼルスで発表したウォールドローイングとプロジェクションを掛け合わせた大型作品の再制作版などを展示する。会期は2月10日〜3月15日。

束芋 flow-wer 026 2015 和紙に墨、蜜蝋(クレヨン)、色鉛筆、鉛筆 51.6×34.6cm © Tabaimo / Courtesy of Gallery Koyanagi

 アーティスト・束芋(たばいも)は、99年に映像インスタレーション作品《にっぽんの台所》デビュー。浮世絵を思わせる色彩やタッチで日本社会や内面世界を象徴的に描くアニメーション作品などが高く評価され、2011年にはヴェネチア・ビエンナーレ日本館代表作家に選出。近年は、現代舞踏や伝統芸能といった舞台芸術とのコラボレーションを行うなど活躍の場を広げている。

 今回の個展では、墨と蜜蝋を使い人体の一部と花を描いた「flow-wer」シリーズのドローイングを展示するほか、17年8月にハマー美術館(ロサンゼルス)で発表したウォールドローイングとプロジェクションを掛け合わせた作品《flow-wer arrangement》を本展のために再制作し展示する予定となっている。

 また、本展と同時期に版画工房 KIDO Press(アーツ千代田3331)でも新作版画作品の展覧会が開催される。

編集部

Exhibition Ranking