アレックス・カネフスキー インタビュー。「思想や意味を込めず、見た人が自分で物語を紡ぎたくなるような絵を描きたい」
東京・中目黒の104 GALERIEを会場に、日本で初めての個展「The Battle of Shahbarghan —シャバーガンの戦い」を開催中のアレックス・カネフスキー。ロシアに生まれ、20代の頃からアメリカを拠点に活動を続けてきたカネフスキーは、思想や意味などに関係なく、ただ絵としての表現にこだわるという。個展会場でインタビューを行った。
東京・中目黒の104 GALERIEを会場に、日本で初めての個展「The Battle of Shahbarghan —シャバーガンの戦い」を開催中のアレックス・カネフスキー。ロシアに生まれ、20代の頃からアメリカを拠点に活動を続けてきたカネフスキーは、思想や意味などに関係なく、ただ絵としての表現にこだわるという。個展会場でインタビューを行った。
キャリア初期には「もの派」のひとりとして活動し、ほどなくして絵画表現を模索する道を歩んだ吉田克朗。「触」シリーズを精力的に手がけるなか、1999年に55歳で逝去した作家の全貌にせまる大規模な回顧展「吉田克朗展—ものに、風景に、世界に触れる」が初めて開催される。展覧会を担当する神奈川県立近代美術館の学芸員・西澤晴美に話を聞いた。
毎春、ミラノ市内に世界中から最新のデザインが集結するミラノデザインウィーク。フランス発のファッションブランドであるモンクレールが、ミラノ中央駅を中心に「An Invitation To Dream(夢への招待状)」と題するプロジェクトを4月15日〜21日に開催した。同プロジェクトに登場したドリーマーのひとりでアーティストのダニエル・アーシャムのインタビューをお届けする。
ベトナム生まれデンマーク出身、現在はベルリンを拠点に活動しているアーティスト、ヤン・ヴォー。個人史を通して植民地時代の歴史や権力の悪用、グローバル経済システムの歪さなどの問題を浮かび上がらせる作品で知られる。東京のタケニナガワで個展を開催し、また豊田市美術館のグループ展「未完の始まり:未来のヴンダーカンマー」にも参加しているヴォーに、2020年に国立国際美術館でのヴォーの個展を企画担当した学芸員・植松由佳がインタビューを行った。
90歳でなお、第一線のイラストレーターとして活躍する宇野亞喜良。1950年代のキャリア初期から現在に至るまでの900点超で、仕事の全貌を明らかにする過去最大規模の個展「宇野亞喜良展 AQUIRAX UNO」が東京オペラシティ アートギャラリーで始まった。展覧会の企画にかかわった記者が、開幕に合わせて、宇野の代名詞ともいえる幻想やエロスの源泉、寺山修司との関わりなどを聞いた。
実際には存在しない「偽漢字」を使った作品で世界的に知られる中国のアーティスト・シュ・ビン(徐冰)。国立新美術館の「遠距離現在 Universal / Remote」では、それまでの作品とは大きく異なる映像作品《とんぼの眼》を日本の美術館において初めて発表した。来日した徐冰に、同展キュレーターの尹志慧と同館館長・逢坂恵理子がインタビュー。本作の制作背景に迫った
デザイナーの木村二郎と三好悦子によって1993年、八ヶ岳山麓に誕生した「Gallery Trax」。木村が世を去ったあとも、角田純、五木田智央、ロッカクアヤコ、大森克己、川内倫子といったアーティストの展覧会を開催し続ける三好に、ギャラリーとしての思想、そしてアーティストたちへの思いを聞いた。
小山登美夫ギャラリー六本木で個展「Stream」を開催中(〜4月20日)の川島秀明。アクリル絵具を用いて制作を続けてきた作家が、改めて油彩画に取り組み、作風にも大きな変化が生まれた。個展会場で話を聞いた。
建築家・坂 茂は、フランスのポンピドゥー・センター・メスや、国内では静岡県富士山世界遺産センター、大分県立美術館など、数々の代表的な建築を手がけてきた。そのいっぽうで注目が集まるのは、坂が代表を務めるNPO法人ボランタリー・アーキテクツ・ネットワーク(VAN)による災害支援活動だ。避難所に赴き、紙管を用いた復興住宅や自身が考案した「紙の間仕切りシステム(PPS)」を展開することで、避難環境の改善やプライバシー保護といった精神的な安全性を守ることに従事している。本インタビューでは、その災害支援活動をメインに、紙管建築やPPSの開発、NPO法人の設立のきっかけ、そして坂が現場で感じる課題感について、直近のウクライナ侵攻やガザ紛争、能登半島地震などの事例から話を聞いた。
東京・表参道のエスパス ルイ・ヴィトン東京で、イギリス出身のアーティストであるマーク・レッキーの日本初個展「Fiorucci Made Me Hardcore feat. Big Red SoundSystem」が開催されている(〜8月18日)。来日した作家に、映像作家である荒木悠がインタビュー。その作品と制作姿勢に迫る。
高い技術力に裏づけられた富山県では、工芸の再構築を目指す取り組みが進められている。2020年度、21年度の「国際工芸アワードとやま」、22年度の「工芸コラボレーション1+1プロジェクト」に続き、23年度は「とやまKOGEIチャレンジプロジェクト」と題して、35歳以下の工芸作家がホスト(工房・企業)とタッグを組み、協同で新しい作品を発表。昨年度に続き、富山県総合デザインセンター所長で富山県美術館副館長の桐山登士樹に話を聞いた。
3月23日から千葉県の内房総5市で作品展示やライブパフォーマンスが行われる「百年後芸術祭〜環境と欲望〜内房総アートフェス」。その総合プロデューサーは、音楽家として知られる小林武史だ。「利他」のマインドで未来を想像すべく「百年後」と題したり、アンドレ・ブルトンの『通底器』を引いて内房総と東京を結びつけたりするダイナミックな思考と、それを裏付ける実践を紐解く。
2024年5月末をもって閉館すると発表された、東京・目黒区の「こまばアゴラ劇場」。同劇場の開館から約40年にわたる歴史を、芸術総監督を務める平田オリザにインタビュー。見えてきたのは、演劇を取り巻く時代の変化と場所性、未来を見据えた挑戦の軌跡だった。
アニメーションにおける残像表現の技法「オバケ」に着目し、映像、平面、詩といった様々なメディウムによってそこにある「生」と「死」を表現してきた米澤柊。その表現はどこから生まれてきたのか、創作における問題意識とは何か、話を聞いた。
3月23日に始まったSOMPO美術館「北欧の神秘」展は、本邦初となる本格的な北欧絵画展だ。北欧絵画の黄金時代とされる19世紀末~20世紀初頭の画家47名を取り上げるなど、早くから美術ファンの間で注目されてきたこの展覧会。その開催を前に、北欧絵画の魅力について、展示を担当した武笠由以子主任学芸員、古舘遼学芸員に話を聞いた。
東京・代官山のLurf MUSEUMで、アーティスト・高屋永遠の個展「It calls: shades of innocence」が4月8日まで開催中だ。高屋は絵画制作を通じて、自らが存在する空間の根源を探り、鑑賞者が作品を前にして「大いなる自然の循環の一部」としての自己を感じられるような、没入的空間を探求している。そんな高屋は資生堂みらい研究グループとともに、化粧用パール材を画材に用いた新たな絵画表現の考案に挑戦。本展ではその成果が新作として展示されている。アーティストと化粧品会社の共同研究から生まれた新たな描画方法とはいったいどのようなものなのか。高屋と資生堂研究員・山脇竹生に話を聞いた。
ファインアートから音楽アルバムのジャケット、空間デザインまであらゆる領域で視覚言語を操り、表現を続けるYOSHIROTTEN。現在、ギンザ・グラフィック・ギャラリー(ggg)で開催中の個展「Radial Graphics Bio / 拡張するグラフィック」で目指すものとは何なのか。作家本人と個展会場を巡りながら、話を聞いた。
「VOCA展2024」の大賞を受賞した、現代美術家で盆踊り愛好家の大東忍。祖母の故郷であった限界集落やブロードウェイでの苦い思い出、移住した秋田で出会った民俗行事の数々は、大東の「風景を描く」行為にどのような影響を与えてきたのか。インタビューで話を聞いた。
椅子研究家・織田憲嗣(おだ・のりつぐ)は、20世紀のすぐれたデザインの家具と日用品群を長年収集・研究し、北海道・旭川を中心として「織田コレクション」を形成してきた。研究資料を含め数万点にも及ぶコレクションをつくり上げてきた織田は一体どのような人物なのか。その経歴と人物像を紐解きながら、コレクション形成に至るまでの道のりについて話を聞いた。
兵庫県立美術館で3月16日から5月19日まで開催される「スーラージュと森田子龍」。「フランス現代絵画の巨匠」と「前衛書の旗手である世界的書家」の二人展が開催された経緯、ふたりの関係について担当学芸員の鈴木慈子に話を聞いた。