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世界はなぜ韓国のアートマーケットに注目するのか?

9月5日に閉幕し、大盛況を博した初回のフリーズ・ソウル。同フェアにあわせてソウル市内で様々な展覧会を開催しているギャラリーやオークションハウスへの取材を通し、韓国の現代アートマーケットの実態に迫る。

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優れた美術館デザインとは何か? デザイン大国・オランダの事例から考える

「ダッチ・デザイン」と呼ばれ、デ・スタイルの理念を受け継いだ機能的で無駄のないデザインが特徴のオランダのデザイン。そのデザインは、どのように美術館にも浸透しているのだろうか。元美術館学芸員でオランダ在住の樋上まきが、実際の事例をもとに紐解く。

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美術史上最悪の未解決事件。被害総額5億ドルの「ガードナー美術館盗難事件」とは何か?

ボストンにあるイザベラ・スチュワート・ガードナー美術館は、そのコレクションとともに、1990年に起こった大規模な盗難事件でも知られている。この事件は多くの関心と憶測を呼び、最近ではNetflixのドキュメンタリー「ガードナー美術館盗難事件 消えた5億ドルの至宝」で取り上げられた。本稿では同美術館の成り立ちと事件について振り返る。

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印象派を越えて、その先へ──新印象派の世界

19世紀後半のフランスでは、「印象派」を皮切りに次々と美術の潮流が生まれた。今回はそれら新しい潮流のなかから「印象派」の表現技法を引き継ぎ、独自に発展させた「新印象派」と呼ばれる一派に注目。その誕生から発展し、広がっていく様を 「プチ・パレ美術館」(新宿・SOMPO美術館)、そして「国立西洋美術館リニューアルオープン記念 自然と人のダイアローグ」(上野・国立西洋美術館)の2展覧会の出品作品とともに紹介する。

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作品撤去に運営総監督の辞任。反ユダヤ主義で揺れる「ドクメンタ15」の経緯を追う

「ドクメンタ15」が開幕を迎えてから約1ヶ月。1つの作品で明確な反ユダヤ主義(アンチセミティズム)が指摘されたことで、ドイツ連邦議会の文化委員会でも話し合いが続いている。ここ数年ドイツ全体で続けられてきた議論にも関わっており背景は複雑だ。ドイツからその経緯を追ってレポート。ナチズムに関する教育センター所長に話を聞きながら、表現の自由についても考える。

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PFI、地方独立行政法人化...大阪中之島美術館に見るこれからの美術館の姿

約40年の準備期間を経て今年2月開館した大阪中之島美術館は運営形態でも注目されている。美術館運営として全国初のPFIコンセッション方式。民間の資金と手法を公共施設の整備・サービスに生かすPFI手法のひとつで、運営権を譲渡される民間の自由度が高い方式だ。「官から民へ」の流れが強まるなか、社会インフラの老朽化や自治体の財政ひっ迫を背景にPFIは多様な領域で導入が進んでいるが、ミュージアム分野はどうなっているのだろうか。PPP(官民協調による公共サービスの提供)に詳しい文化政策研究者の太下義之・同志社大学教授に解説してもらった。

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テート・モダンで学ぶ、アートと色の関係

アート作品で使われる色とは、何を表現しているのか。また、見る者に色はどのような影響を与えるのか。そして、色は概念になりうるのか。世界でもっとも多くの人が訪れる現代美術館のひとつ、ロンドンのテート・モダンに常設されている作品から、アートと色の関係を考える。

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伝統の染色技法をモダンに昇華。 ISSEY MIYAKE新作のものづくりに迫る

ISSEY MIYAKEの2022/23年秋冬コレクションのテーマは、植物の野性や美しさから着想を得た「Sow It and Let It Grow」。種が根を張り、芽生え、土のなかから突き破って、光を追い求めるさまに着想を得たコレクションの一部には、京都の伝統的な染め技術「絞り染め」「引き染め」が用いられている。一見しただけでは伝統的技法とわからないほどに、鮮やかでモダンな「染め」は、いったいどのようにして具現化されたのか。工房を訪問し、職人たちが語る言葉から、ものづくりの裏側に迫る。

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市立美術館統廃合の危機を乗り越えて。大阪中之島美術館開館の裏側

構想から約40年という異例の時間を経て今年開館した大阪中之島美術館。財政難や整備計画の白紙などいくつもの困難を、関係者たちはどのように逆転したのだろうか? 3名のキーパーソンと識者にインタビューし、開業までの経緯や将来像などを振り返る。第2弾は大阪府・市の特別顧問で計画の再検討に関わった上山信一・慶応義塾大学総合政策学部教授に話を聞いた。

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