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トライベッカはいかにして新たなギャラリー集積地になったのか? ブームの裏側を探る【3/6ページ】

トライベッカの歴史と街並み

© OpenStreetMap contributors*

 トライベッカとは、「カナル・ストリート以南の三角地帯」を略した言葉が地名になったもので、カナル・ストリート、ウエスト・ストリート、ブロードウェイ、チャンバー・ストリートに囲まれるエリアが該当する。19世紀から20世紀初頭にかけては、繊維業や製造業が栄え、倉庫や工場が立ち並ぶ工業地帯だった。20世紀中頃から製造業が衰退し空き家が増えると、手頃なスペースを求めるアーティストたちが、多く移り住むようになった。そして1980年代から90年代にかけての再開発で、多くの建物が高級住宅へと改装されると、富裕層・著名人の居住区として知られるようになった。現在でも石畳の通りや鋳鉄製の外観などは保存され、昔の街並みが感じられる。 

 外からはわかりにくいが、もともと工業用の建物としてつくられたぶん、内部は高さ・奥行きとも広々しており、展示に適した構造をしている。

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