EXHIBITIONS

Chim↑Pom from Smappa!Group「いつのことだか思いだしてごらん」

Chim↑Pom from Spmappa!Group「いつのことだか思いだしてごらん」展示風景、無人島プロダクション
Courtesy of the artist and MUJIN-TO Production

Chim↑Pom from Spmappa!Group「いつのことだか思いだしてごらん」展示風景、無人島プロダクション
Courtesy of the artist and MUJIN-TO Production

 Chim↑Pom from Smappa!Groupの回顧展「いつのことだか思いだしてごらん」が開催されている。Chim↑Pomから改名して初めて、無人島プロダクションでの個展は約5年ぶりとなる。

 現在、森美術館でも回顧展「ハッピースプリング」を開催中のChim↑Pom from Smappa!Groupだが、無人島プロダクションでの展示は、作品だけでなく、ほぼ初公開となる「制作素材」「未完の作品」「初期に発表した作品」「歴代のChim↑Pomスタジオで展示されていた作品」「みんなの記憶の底に眠っていた作品」「何かのかけら」で構成され、少し風変わりな展覧会だという。

 コレクティブ結成当初、Chim↑Pomの制作場所はストリートであり自宅だった。そして高円寺「キタコレビル」を拠点とし広く公開した後は、南青山(クローズド)、新宿「ホワイトハウス」(公開)と拠点を移していった。森美術館での「ハッピースプリング」展にも模型などでスタジオ活動の一部が反映されているが、美術館で展示しているのは、着想からアウトプットまでのレイヤーが複雑に絡み合い積層化され出きあがった代表作が中心だ。いっぽう無人島での「架空とリアルの境目のスタジオ風景」のような展覧会には、代表作もあれば、代表作のように社会化されていない、作家性が剥き出しのままの存在のものも多く混在している。

 Chim↑Pom from Smappa!Groupは、活動する上でつねに等身大であること、そしてリアルに重きを置いてきた。歴代のスタジオも「制作」「発表」だけを前提とした場所とは違う、作家の素の状態そのままが反映されたかのような楽しくリラックスできる場所であり、そこで「Chim↑Pom会議」を開いて、友人を招いてお酒を手に語らい、たんなる制作場所に限定せず、つねに誰かと「何かをする」ことそのものが重要なスタジオの活動要素だった。またそこでは展覧会、ライブ、パフォーマンスイベントを行うなど、「スタジオ」という言葉の枠を超えた活動を多く展開してきた。

 本展は、Chim↑Pom from Smappa!Groupが精力的に運営してきた非常にユニークなスタジオ活動を、「ハッピースプリング」展に展示されている作品や改名にまつわる騒動などのように、社会的な批評が与えられていないものなども加えて構成しスタジオ風景をつくることで、コレクティブの姿勢と思考のプロセスを感じ取れる空間となる。

 なお今回の「スタジオデザイン」は、Chim↑Pomのこれまでの拠点や展覧会の制作に関わってきた西村健太が担当している。