EXHIBITIONS
辰野登恵子 ー身体的知覚による版表現
絵画空間の可能性に挑戦し続けた辰野登恵子(1950〜2014)。その展覧会「辰野登恵子 ー身体的知覚による版表現」がBBプラザ美術館で開催される。
画家・辰野登恵子は、絵画の持つ力を信じ、一貫して平面による抽象表現を追求した。辰野の「版」表現は、東京藝術大学大学院在学中の1970年代初め、絵画に表現のひとつとしてシルクスクリーン技法を取り入れたことに始まり、以来、油彩やアクリルによる絵画制作と往還するかたちで、シルクスクリーン、リトグラフ、銅版画、木版画と、豊かな発想力をもって「版」による表現へ果敢に取り組んだ。
「版」を介することで、必然的に自身の意図と距離を置ける版画は、辰野にとって創作上の思索を深める媒体であり、余技としての版画、複数性を特徴とする版画とは違う意味合いを持っている。
辰野の版画制作に焦点を当てた本展。辰野の理性と感性の葛藤の延長線上にある、質としての空間やかたちの模索、身体的知覚による「版」表現を間近にできる機会となる。
画家・辰野登恵子は、絵画の持つ力を信じ、一貫して平面による抽象表現を追求した。辰野の「版」表現は、東京藝術大学大学院在学中の1970年代初め、絵画に表現のひとつとしてシルクスクリーン技法を取り入れたことに始まり、以来、油彩やアクリルによる絵画制作と往還するかたちで、シルクスクリーン、リトグラフ、銅版画、木版画と、豊かな発想力をもって「版」による表現へ果敢に取り組んだ。
「版」を介することで、必然的に自身の意図と距離を置ける版画は、辰野にとって創作上の思索を深める媒体であり、余技としての版画、複数性を特徴とする版画とは違う意味合いを持っている。
辰野の版画制作に焦点を当てた本展。辰野の理性と感性の葛藤の延長線上にある、質としての空間やかたちの模索、身体的知覚による「版」表現を間近にできる機会となる。