EXHIBITIONS

特別展 北斎

2022.04.16 - 06.12

葛飾北斎 日新除魔図(宮本家本) 1842~43(江戸時代・天保13~14) 九州国立博物館蔵(坂本五郎氏寄贈) 重要文化財

葛飾北斎 日新除魔図(宮本家本) 1842~43(江戸時代・天保13~14) 九州国立博物館蔵(坂本五郎氏寄贈) 重要文化財

葛飾北斎 冨嶽三十六景 神奈川沖浪裏 1830~31(江戸時代・天保元~2)頃 大阪・和泉市久保惣記念美術館蔵 前期:4月16日~5月15日

葛飾北斎 冨嶽三十六景 凱風快晴 1830~31(江戸時代・天保元~2)頃 大阪・和泉市久保惣記念美術館 後期:5月17日~6月12日

葛飾北斎 龍図(東町祭屋台天井絵) 1844(江戸時代・弘化元年・天保15年) 長野・小布施町東町自治会 長野県宝

葛飾北斎 二美人図 1801~04(江戸時代・享和年間) 静岡・MOA美術館蔵 重要文化財 前期:4月16日~5月15日

 九州国立博物館で特別展「北斎」が開催されている。2017年に同館へ寄贈された、葛飾北斎(1760~1849)による《日新除魔図(にっしんじょまず)》の全場面を日本で初めて公開する。

 重要文化財にも指定される《日新除魔図》は北斎が晩年に手がけた作品。「日新たに魔を除く」ことを願い、ほぼ毎朝、獅子や獅子にゆかりのある人物などを日課として描いた。北斎が83歳から84歳で制作した作品は、その後、信州松代藩士・宮本慎助に贈られたとされている。

 本展では、画家が個人的に厄除けのために描いたという資料としても貴重な《日新除魔図》とともに、制作年代が近い版画シリーズ「冨嶽三十六景(ふがくさんじゅうろっけい)」や肉筆画「東町祭屋台天井絵(ひがしまちまつりやたいてんじょうえ)」などの代表作も並ぶ。

 本展を通して、最晩年まで旺盛な制作活動を展開した北斎の、想像力あふれる絵画世界を楽しむことができる(会期中展示替えあり)。