EXHIBITIONS

イケムラレイコ・塩田千春 対談集刊行記念展

イケムラレイコ、塩田千春 Hands Holding the Universe 2021
© Leiko Ikemura, Chiharu Shiota and VG Bild-Kunst Bonn, 2022 撮影=怡土鉄夫

晩餐中のイケムラレイコ(左)と塩田千春(右)
© Leiko Ikemura, Chiharu Shiota and VG Bild-Kunst Bonn, 2022 Photo by Sunhi Mang

『手の中に抱く宇宙 イケムラレイコ+塩田千春 対話集』イメージ
© Leiko Ikemura, Chiharu Shiota and VG Bild-Kunst Bonn, 2022 撮影=怡土鉄夫

※版画作品イメージ(糸を縫い重ねる前のもの)

※版画作品イメージ(糸を縫い重ねる前のもの)

 イケムラレイコと塩田千春による新刊対話集『手の中に抱く宇宙 イケムラレイコ+塩田千春 対話集』の刊行記念展が 銀座 蔦屋書店 GINZA ATRIUMで開催される。

 ベルリンを拠点に世界で活躍する2人のアーティスト、イケムラレイコと塩田千春。2021年には名古屋で2人展が開催され、そのなかではコラボレーションドローイングも出品され話題になった。

 2人は新型コロナウイルスの流行に伴うロックダウンで移動が制限されていた期間、互いの自宅を行き来し対話を重ねながら、展示や作品制作について語り合った。その記録が待望の対話集として今年4月15日に刊行される(銀座 蔦屋書店では4月2日より先行販売)。

 本書『手の中に抱く宇宙 イケムラレイコ+塩田千春 対話集』は、5回にわたる対話をまとめた「対話集」と名古屋での2人展「手の中に抱く宇宙」の出品作を所収。対話では、コロナ禍での制作で思うこと、女性アーティストとして生きること、ベルリンの壁崩壊後のアートシーン、作品を言葉にすること、家族、日独の芸術教育、美術を教える側と教えられる側の考え、これからのアートマーケットなど、作家たちが互いの作品を見ながら意見交換し、雑談を交え、リラックスした雰囲気で率直に語っている。

 対話集刊行を記念して銀座 蔦屋書店では、2021年の2人展「手の中に抱く宇宙展」(ケンジタキギャラリー、名古屋)に出品したイケムラと塩田それぞれの作品、共作のドローイング、そして新作のコラボレーション作品も初めて披露する。

 さらに、石を持ったイケムラ自身の手がスキャンされた写真に塩田が赤い糸を縫い重ねた作品を、今回の対話集とのセットでエディション版画として数量限定で販売。4月1日 10:00より、アートのオンラインマーケットプレイス「OIL by 美術手帖」にてエントリー受付を開始する(詳細は、同日同時刻に公開される特設サイトまで)。

 イケムラと塩田、心の対話から宇宙へとつながる2人の希少なコラボレーションを、対話集と作品の両面から鑑賞したい。