EXHIBITIONS

ゴッホ展──響きあう魂 ヘレーネとフィンセント

2021.12.23 - 2022.02.13

フィンセント・ファン・ゴッホ 夜のプロヴァンスの田舎道 1890年5月12-15日頃 クレラー=ミュラー美術館 ©️ Kröller-Müller Museum, Otterlo, The Netherlands

フィンセント・ファン・ゴッホ レストランの内部 1887年夏 クレラー=ミュラー美術館 ©︎ Kröller-Müller Museum, Otterlo, The Netherlands

フィンセント・ファン・ゴッホ 種まく人 1888年6月17-28日頃 クレラー=ミュラー美術館 ©︎ Kröller-Müller Museum, Otterlo, The Netherlands

フィンセント・ファン・ゴッホ 黄色い家(通り) 1888年9月 ファン・ゴッホ美術館(フィンセント・ファン・ゴッホ財団) © Van Gogh Museum, Amsterdam(Vincent van Gogh Foundation)

「ゴッホ展──響きあう魂 ヘレーネとフィンセント」が福岡市美術館に巡回。オランダにあるクレラー=ミュラー美術館と、アムステルダムのファン・ゴッホ美術館のコレクションが一堂に会する。

 鮮やかな色彩や力強いタッチで描かれた作品と、そのドラマチックな人生でも知られるフィンセント・ファン・ゴッホ(1853〜1890)。ゴッホの人と芸術に魅了され、世界最大の個人収集家となったヘレーネ・クレラー=ミュラー(1853〜1890)は、クレラー=ミュラー美術館を設立し、初代館長を務めた。

 ヘレーネは、ゴッホがまだ評価の途上にあった1908年から収集を始め、質の高い作品を選んで初期から晩年までの画業がたどれる体系的なコレクションを形成。そして美術館を開館することで、ゴッホの作品をさらに多くの人と分かち合い、画家の評価が確立される土壌を育んだ。

 本展は、クレラー=ミュラー美術館のコレクションを中心に展示。「ヒマワリ」と並ぶ代表作シリーズ「糸杉」の1点、《夜のプロヴァンスの田舎道》も16年ぶりに来日し、ゴッホの作品を味わう貴重な機会となる。またヘレーネのコレクションから、ミレー、ルノワール、スーラ、ルドン、モンドリアンらの作品も紹介する。

 さらにゴッホの没後に弟テオ、テオの妻ヨー、そしてその息子へと引き継がれたファン・ゴッホ美術館のコレクションからは、《黄色い家(通り)》など4点が特別に展示される。