EXHIBITIONS
浜田知明 アイロニーとユーモア
戦後日本を代表する版画家・彫刻家のひとり、浜田知明(1917〜2018)の展覧会「浜田知明 アイロニーとユーモア」が茅ヶ崎市美術館で開催される。
熊本県に生まれた浜田は、1939年に東京美術学校を卒業後、現役兵として入隊。自身の過酷な戦争体験をもとにした「初年兵哀歌」シリーズによって一躍注目を集めるも、次第に社会のみならず、人間、自分自身へとモチーフの対象を広げていき、多岐にわたる版画を発表した。
時代に向き合いながら、痛烈な皮肉とユーモアの精神でとらえた浜田の表現は、国内外で高く評価され、日本の現代版画に多大な影響を及ぼした。1983年以降は彫刻作品も制作。2000年を最後に版画から離れた浜田だが、晩年に至までその創作意欲は衰えなかった。
茅ヶ崎市美術館は2002年に浜田の「初年兵哀歌」シリーズをはじめとした、1950〜80年代までの浜田の版画約56点を寄贈により収蔵。本展は同版画コレクションを大規模に紹介する初の機会となる。
さらに神奈川県立近代美術館の協力を得て、ヨーロッパ滞在をもとに制作された1990年以降の作品をあわせて展示し、浜田の創作の軌跡をたどる。様々な危機感でおおわれた現在、浜田の深く豊かな表現に思いを馳せる展覧会。
熊本県に生まれた浜田は、1939年に東京美術学校を卒業後、現役兵として入隊。自身の過酷な戦争体験をもとにした「初年兵哀歌」シリーズによって一躍注目を集めるも、次第に社会のみならず、人間、自分自身へとモチーフの対象を広げていき、多岐にわたる版画を発表した。
時代に向き合いながら、痛烈な皮肉とユーモアの精神でとらえた浜田の表現は、国内外で高く評価され、日本の現代版画に多大な影響を及ぼした。1983年以降は彫刻作品も制作。2000年を最後に版画から離れた浜田だが、晩年に至までその創作意欲は衰えなかった。
茅ヶ崎市美術館は2002年に浜田の「初年兵哀歌」シリーズをはじめとした、1950〜80年代までの浜田の版画約56点を寄贈により収蔵。本展は同版画コレクションを大規模に紹介する初の機会となる。
さらに神奈川県立近代美術館の協力を得て、ヨーロッパ滞在をもとに制作された1990年以降の作品をあわせて展示し、浜田の創作の軌跡をたどる。様々な危機感でおおわれた現在、浜田の深く豊かな表現に思いを馳せる展覧会。


