EXHIBITIONS
河井寬次郎と島根の民藝
大正〜昭和にかけて活躍した陶芸家・河井寬次郎(1890~1966)。島根県安来市に生まれた河井は、その後、京都を拠点に、初期から晩年まで様々な釉薬や制作技法を駆使し、多彩な作品をつくり出した。
河井は、思想家・宗教哲学者の柳宗悦(1889~1961)や陶芸家の濱田庄司(1894~1978)らとともに「民藝運動」を興したことでも知られている。当時、民衆の手仕事による工藝品は「下手物」と呼ばれ、評価されていなかったが、河井たちはこれに美しさを見出し、代わる呼び名として「民衆的工藝(略して「民藝」)という言葉を生み出した。その後は、各地で民藝品の調査・蒐集を行うとともに、民藝という美の概念を人々に訴えた。
本展は、河井の初期から晩年までの仕事を、島根県立美術館(松江市)のコレクションからたどるもの。あわせて、民藝運動を全国に推進した作家たちの作品や、島根の民藝についても紹介する。
作家の出身地で開催される本展を通じて、河井の豊かな造形と、島根ならではの手仕事の魅力を楽しみたい。
河井は、思想家・宗教哲学者の柳宗悦(1889~1961)や陶芸家の濱田庄司(1894~1978)らとともに「民藝運動」を興したことでも知られている。当時、民衆の手仕事による工藝品は「下手物」と呼ばれ、評価されていなかったが、河井たちはこれに美しさを見出し、代わる呼び名として「民衆的工藝(略して「民藝」)という言葉を生み出した。その後は、各地で民藝品の調査・蒐集を行うとともに、民藝という美の概念を人々に訴えた。
本展は、河井の初期から晩年までの仕事を、島根県立美術館(松江市)のコレクションからたどるもの。あわせて、民藝運動を全国に推進した作家たちの作品や、島根の民藝についても紹介する。
作家の出身地で開催される本展を通じて、河井の豊かな造形と、島根ならではの手仕事の魅力を楽しみたい。