EXHIBITIONS

顔は宇宙だ。

2021.07.14 - 11.14

若い太陽の顔

月の顔

 岡本太郎記念館が企画展「顔は宇宙だ。」を開催。本展では、岡本太郎が生涯にわたって描き続けた多彩な「顔」に焦点を当てる。

「顔は宇宙だ」と語った岡本太郎。絵画、彫刻、そして《太陽の塔》と、「顔」はその創作において欠かせない存在だった。岡本太郎記念館館長の平野暁臣は、「顔は宇宙であり、眼は交流の穴である。そう考える岡本太郎にとって、顔は特別なモチーフでした。じっさいどの作品を見ても、そこにはかならず顔があり、眼があります。太郎が描いたのが 『宇宙』であり、『いのち』だったからです」と述べている。

《若い太陽の顔》《月の顔》をはじめ、「顔」の作品を特集する本展は、太郎の次の言葉を引用している。

「顔は宇宙だ。顔は自であり、他であり、全体なのだ。そのど真ん中に眼がある。それは宇宙と一体の交流の穴。世界の美のあらゆる層に、なんとさまざまの顔があり、また眼があるのだろう。まん丸い眼、とがったの、凹んだ穴ぼこ、あらゆる眼がにらみ、挑みあい、絶対をたしかめあう。ひとつの顔の宇宙のなかに、また無限の顔、そして眼玉が光っている。言いようのない実在感をもって。」