EXHIBITIONS

猪瀬直哉「Vacation on the Blue」

2021.07.03 - 08.27

猪瀬直哉 Vacation on the Blue 2021 © THE CLUB

猪瀬直哉 Should I fly? 2021 © THE CLUB

猪瀬直哉 plate 1 blue and white x 2021 © THE CLUB

 アーティスト・猪瀬直哉の個展「Vacation on the Blue」がTHE CLUBで開催されている。

 猪瀬は1988年神奈川県生まれ。現在はロンドンを拠点に活動。自然界とそこにおける人間の強欲な在り方、それによって生み出される不調和な関係性を探求し、細部まで精巧な風景と抽象的な世界を描く。猪瀬の作品は私たちがどう自然と向き合っているのかを問い、またポストモダニズムにおける名画の役割、そしてそれがどのように変化しているかについて議論している。作品の収蔵先はベネトンコレクション、桶田コレクション、高橋コレクション、SEGA Sammyコレクションなど。

 本展では、プールをモチーフとした新作を中心に発表。水は人類や自然にとって欠かせないものであり、また海やプールは人々の心を癒し続けてきた存在でもある。今作について猪瀬は次のコメントを出している。

「これまで描いてきたプール(水)の作品群には様々なメタファーが付随し、日本の象徴として描かれることもあれば、生と死、静寂の象徴など、色々な意味合いで描いてきました。

本展覧会ではコロナという壁を前に、バケーションへの嫌悪を擬似的に解消していただけたらと思います。家族や友人、かけがえのない人々との休暇:バケーション。しかしこれは地球にとっても同じことが言えるかもしれません。休暇は必要です。新たなスタートを切る意味でも回復するうえでも必要不可欠です(猪瀬直哉)」。