EXHIBITIONS

浦上コレクション

北斎漫画

ー驚異の眼・驚異の筆ー

2020.12.10 - 2021.01.31

葛飾北斎 縦・横 『北斎漫画』十二編のうち 浦上コレクション

葛飾北斎 雀踊り 『北斎漫画』三編のうち 浦上コレクション

葛飾北斎 無礼講 『北斎漫画』八編のうち 浦上コレクション

葛飾北斎 飛び上がらんとする獅子 『北斎漫画』十四編のうち 浦上コレクション

『北斎漫画』は、1814(文化11)年〜1878(明治11)年までに刊行された全15編の絵手本。浮世絵師・葛飾北斎(1760~1849)の代表作であり、総頁数は883頁にも及ぶ。

 同書の出版は、北斎が弟子たちのための教科書(絵手本)として企画したことに始まったが、庶民から武士まで多大な人気を博し、江戸時代のベストセラーとなった。また『北斎漫画』はヨーロッパに渡り、ジャポニズム旋風の原動力ともなった。こうした人気の秘密は、北斎自身の卓越した筆力と、モチーフの特徴を一瞬でとらえる眼力、そして現代のマンガを先取りした大胆かつ斬新な表現方法などにある。

 広島県立美術館で開催される特別展「浦上コレクション 北斎漫画ー驚異の眼・驚異の筆ー」では、北斎の作品を数多く所蔵し、世界一の質と量を誇る浦上コレクションの協力を得て、『北斎漫画』本来の姿である和綴じ本を解き、15編・883頁から200余点を厳選して紹介する。

 会場の各コーナーでは、展示作品の特色を図解でわかりやすく解説。また『北斎漫画』の巧みな構図や人物、風景などを連想させる「冨嶽三十六景」も展示して比較することで、『北斎漫画』のさらなる魅力に迫る。