EXHIBITIONS

「Expanding Abstraction ‒ 抽象のかたち」by THE CLUB

2020.11.25 - 12.13

猪瀬直哉 RGB stairs 2020

ジャッキー・サコッチオ Portrait(Near Miss) 2018

サム・フランシス Untitled 1958

 CADAN 有楽町は、GINZA SIX内にギャラリーを構えるTHE CLUBによるグループ展「Expanding Abstraction ‒抽象のかたち」を開催。「抽象」をテーマに、世代を超えた国内外作家6名を紹介する。

 具象として存在をもたないものが、色や線、かたちを通して現れる「抽象」。その表現のあり方は、アメリカの抽象表現主義を筆頭に、現代の美術に至るまでつねに進化を続けている。本展では、その様々な「抽象」のかたちに焦点を当てる。

 参加作家は、抽象表現主義初期の信念を受け継ぐサム・フランシス、新世代の抽象画家として、現在活躍するジャッキー・サコッチオ、具象絵画から抽象絵画へと展開させる若手日本人アーティスト・猪瀬直哉、言葉のコラージュによってコンセプチュアル・アートに潜む抽象性を際立たせるミラ・シェンデル、そして単色の物質によって見ることのできない精神的な抽象世界を作品化する黒田泰蔵とエトレ・スパレッティの6名。

 本展を企画するTHE CLUBは、⽇本ではまだ⽬にする機会が少ないコンテンポラリー・アーティストを中⼼に、時代や分野を超えた展⽰を行うギャラリー。サザビーズジャパンにてコンテンポラリー・アート担当を務めた⼭下有佳⼦をマネージングディレクターに迎え、丁寧なキュレーションのもとで欧⽶とアジアの架け橋となり、アートを通じてて様々な⼈、⽂化が交わり、新たな感性を発⾒できる場所を提供している。ギャラリー名は、戦後間もないニューヨークのダウンタウンで、抽象表現主義のアーティストや批評家、ギャラリストなどの⽂化⼈が集まった「8th Street Club(通称:THE CLUB)」にちなむ。