EXHIBITIONS

四代田辺竹雲斎展 -伝統とは挑戦なり-

さかい利晶の杜 企画展示室
2020.10.24 - 11.23

四代田辺竹雲斎 五大 虚空 2019 夢工房蔵 写真=渞忠之

四代田辺竹雲斎 つながり-風- 2020 夢工房蔵 写真=渞忠之

四代田辺竹雲斎/貝島佐和子/満田晴穂/若宮隆志 花無心 2018 夢工房蔵 写真=渞忠之

四代田辺竹雲斎 流紋 2020 夢工房蔵 写真=渞忠之

四代田辺竹雲斎 登竜門 2016 夢工房蔵 写真=渞忠之

四代田辺竹雲斎 もののふ 2020 夢工房蔵

四代田辺竹雲斎 Connection-Transmission- 2020 インスタレーション

 国内外で活躍する美術⼯芸家・四代⽥辺⽵雲斎の展覧会「四代田辺竹雲斎展 -伝統とは挑戦なり-」が、堺市のさかい利晶の杜で開催される。

 四代田辺竹雲斎は1973年⼤阪府堺市生まれ。かつて竹工芸制作の中心地であった堺市において、120年続く竹工芸家で育つ。大学卒業後は、父・三代田辺竹雲斎のもとで修行し、17年に四代目を襲名。01年に米国のフィラデルフィア美術館の工芸展に招待出品し、作品が買い上げられたことで大きな転機を迎え、これまで大英博物館、ギメ東洋美術館、メトロポリタン美術館で展覧会が開催されるなど、海外からの評価も高い。

 四代田辺竹雲斎は花籃(はなかご)や茶道具など伝統的な作品を制作するいっぽう、竹のオブジェやインスタレーションといった新しい時代に即した作品も創作。既成概念を超えた表現を試みながら、いずれの作品においても歴代から受け継がれてきた伝統技法を貫いている。

 本展では、伝統的な竹工芸作品とともに、現代的な造形作品、漆芸や自在置物、テクノロジーとのコラボレーション作品など約25点を展示。さらに、今回は新たに制作されたインスタレーション《Connection-Transmission-》をさかい利晶の杜の展示空間に合わせて展開する。

 また、歴代の竹雲斎の作品を同時に紹介。多岐にわたる作品を通して、四代田辺竹雲斎が伝統と向き合い挑戦し続ける、革新的な竹工芸の可能性に迫る。