EXHIBITIONS

東京造形大学 レオナルド・ダ・ヴィンチ再現プロジェクト

ダ・ヴィンチ没後500年「夢の実現」展

東京富士美術館
2020.09.01 - 11.29

モナ・リザ(ラ・ジョコンダ) 復元絵画作品(左)・現状(右) 画像提供=東京造形大学

最後の晩餐 復元絵画作品 画像提供=東京造形大学

ジネヴラ・デ・ベンチ 復元絵画作品 画像提供=東京造形大学

太鼓自動演奏車 3DCG 画像提供=東京造形大学

集中式聖堂 復元建築模型 画像提供=東京造形大学

東京藝術大学総合芸術アーカイブセンター制作 タヴォラ・ドーリアの立体復元彫刻 2015 東京富士美術館蔵

 ルネサンスの巨人にして、《最後の晩餐》や《モナ・リザ(ラ・ジョコンダ)》という、世界で最も知られた絵画を描いた画家、レオナルド・ダ・ヴィンチ。67年の生涯で残した作品は驚くほど少なく、その多くは完全な姿で残っておらず、現存絵画は16点、完成品は4点のみとされている。

 ダ・ヴィンチの没後500年となる2019年、東京造形大学ではレオナルドの未完作品を最新の研究とVR技術を駆使して復元する世界初のプロジェクト実施された。レオナルド研究で知られる東京造形大学の池上英洋教授ら同大学教員の指導のもと、学生や卒業生約100名がプロジェクトに参加。未着色作品に彩色を施し、消失部分を科学的根拠に基づいて復元した。

 本展では、同プロジェクトで制作された世界初の復元作品約30点を展示。ダ・ヴィンチの絵画作品全16点が、完成した状態に復元されて展示されるのは世界で初めてとなる。

 またダ・ヴィンチが考案し完成に至らなかったブロンズ製騎馬像や、構想していた巨大建造物、当時の技術では実現不可能だった工学系発明品なども、縮小模型や3DCGなどによって実現。《最後の晩餐》のVR空間再現など絵画空間のなかに入り込む展示も見どころのひとつとなる。