EXHIBITIONS

岡本太郎の版画

2020.02.26 - 09.27

岡本太郎 岡本太郎 生成 1974

岡本太郎 黒い太陽 1980

「芸術は、毎日の食べ物とおなじように、人間の生命にとって欠くことのできない絶対的な必要物。生活そのものであり、生きること」。

 岡本太郎は「芸術は生活そのもの」という考えから、ロバート・ブラウンのウィスキー1本に1個ついてくるオマケ《顔のグラス》に代表されるように、量産可能なマルチプル作品を積極的につくり、暮らしのなかに芸術を送り込んだ。また、全国に数多くのパブリックアートを展開するなど、「芸術は一部のマニアや金持ちのものではなく、民衆のもの」という自身の芸術観を生涯にわたって貫いた。

 本展では、そんな太郎が民衆の暮らしに入り込み、もっとも力を入れたメディアのひとつ「版画」を紹介。リトグラフ、エッチング、シルクスクリーン、木版などの手法を用いた、太郎の多彩な版画作品に焦点を当てた展示は、岡本太郎記念館の開館以来初となる。