EXHIBITIONS

開校100年 きたれ、バウハウス

―造形教育の基礎―

2020.02.08 - 03.22

ヨースト・シュミット 1923 年の「バウハウス展」のポスタ− 1923 ミサワホーム株式会社蔵 ※オリジナルの展示は2月24日まで

フリッツ・シュライバー 学生たち(アトリエのバルコニー) バウハウス・デッサウにて 1932頃 ミサワホーム株式会社蔵

作者不詳 紙による素材演習 アルバースの授業 制作年不詳、1997(再制作) ミサワホーム株式会社蔵

マルセル・ブロイヤー クラブ・アームチェア B3(ヴァシリー) 1925(デザイン)、1928/29 頃(製造、スタンダードメーベル社) ミサワホーム株式会社蔵

ラースロー・モホイ=ナジ 無題 1928 ミサワホーム株式会社蔵 ※オリジナルの展示は2月24日まで

山脇巌 ポートレート(バウハウスの学生) 1932 大阪中之島美術館蔵

 1919年、ドイツの古都ヴァイマールに開校した「バウハウス」。建築家ヴァルター・グロピウスによって創設された同校は、2019年に誕生から100年目を迎えた。

 バウハウスの教壇に立ったのは、ヴァシリー・カンディンスキー、パウル・クレーなど当時を代表する芸術家たち。とりわけ入学した学生が最初に受ける基礎教育で試みられた授業はユニークなもので、優れたデザイナーや建築家が育ち、画期的なデザインが生みだされていった。

 ナチスの弾圧を受けて33年に閉鎖されるまで、わずか14年という短い活動期間で、実験精神に満ちあふれたバウハウスは造形教育に革新をもたらし、今日にいたるまでアートとデザインに大きな影響を及ぼしている。

 本展では、バウハウスの基礎教育を中心に各教師の授業内容を紹介するとともに、その一端を体験できる展示を構成。さらに、基礎教育から発展した金属、陶器、織物、家具など様々な工房での成果や資料など約300点が並ぶ。

 また本展は、実際にバウハウスに入学した日本人留学生・水谷武彦、山脇巌、山脇道子、大野玉枝の4名の活動を一堂に紹介する初めての機会となる。