EXHIBITIONS
塩売りのトランク マルセル・デュシャンの「小さな美術館」
兵庫県立美術館が多岐にわたるコレクションを横断的に紹介する企画シリーズ。今回は、マルセル・デュシャンの作品《トランクの中の箱》を取り上げ、通常では見ることができない内部の全要素を公開する。
《トランクの中の箱》は、デュシャン自身の主要作品のミニチュアや写真複製などで構成された作品。それ自体も作品の一部である「箱」にデュシャン芸術を凝縮した「持ち運びできる、小さな美術館」としてつくられた。
同作は、購入したコレクターが個人的に手に取って眺めるか、美術館などで公開される場合にはその集合体的な性質が強調され、「箱」の周囲に個々の要素が折り重ねられる展示方法が一般的。そのため、納められた構成要素の一つひとつが公共の場で提示される機会はほとんどなかった。
同展では、この小さな箱を「持ち運びできる、小さな美術館」と形容したデュシャンの言葉を受け取る試みとして、作品を構成する80アイテム個々を提示。《トランクの中の箱》の全体像と、 自らの主要作品をミニチュアや複製によって再構成したデュシャンの意図に迫る。
《トランクの中の箱》は、デュシャン自身の主要作品のミニチュアや写真複製などで構成された作品。それ自体も作品の一部である「箱」にデュシャン芸術を凝縮した「持ち運びできる、小さな美術館」としてつくられた。
同作は、購入したコレクターが個人的に手に取って眺めるか、美術館などで公開される場合にはその集合体的な性質が強調され、「箱」の周囲に個々の要素が折り重ねられる展示方法が一般的。そのため、納められた構成要素の一つひとつが公共の場で提示される機会はほとんどなかった。
同展では、この小さな箱を「持ち運びできる、小さな美術館」と形容したデュシャンの言葉を受け取る試みとして、作品を構成する80アイテム個々を提示。《トランクの中の箱》の全体像と、 自らの主要作品をミニチュアや複製によって再構成したデュシャンの意図に迫る。