EXHIBITIONS

ちひろ・アンデルセンの世界

いわさきちひろ おやゆび姫 1972

いわさきちひろ 船を見つめる人魚姫 『にんぎょひめ』(偕成社)より 1967

いわさきちひろ 踊るカーレン 『あかいくつ』(偕成社)より 1968

『おやゆび姫』『人魚姫』などの童話で、日本でも馴染みの深いデンマークの作家ハンス・クリスチャン・アンデルセン。日本では、明治19年に「オウサマノアタラシキイショウ」が紹介されてから、子供のために本が翻訳され、アンデルセン童話集が出版されるなど、現在に至るまで幅広い世代に読み継がれてきた。

 いわさきちひろも、人の世の喜びや悲しみまでをも描き出すアンデルセンの童話の美しさに心惹かれ、イメージを膨らませながら、童話集をはじめ、絵本や紙芝居などにその物語を数多く描き続けた。

 本展では、アンデルセンの代表作から、日本ではあまり知られていない『あひる小屋で』『砂丘の物語』『ナイチンゲール』などの作品も数多く出品。とくに、1964年に出版した2冊の本『マッチ売りの少女』の同場面を展示し、人物の表現や構図など、ちひろが描いたアンデルセン童話の表現の変遷とその背景を探る。