EXHIBITIONS

見える自然/見えない自然

ロイス・ワインバーガー展

ワタリウム美術館|07.12 - 10.19

ロイス・ワインバーガー 無題 1996

ロイス・ワインバーガー 堀とマッチ箱の助けを借りて蟻の卵を手に入れる 1978

ロイス・ワインバーガー 植物を越えるものは植物と一体である 1997

ロイス・ワインバーガー グリーンマン 2004

 自然とアートの議論に影響を与え続けるアーティスト、ロイス・ワインバーガーの個展が開催される。

 ワインバーガーは1947年オーストリア生まれ。チロル地方の山間にある農家に生まれ、幼少期は動植物の絵を好んで描いていたという。両親の仕事を手伝いながら鉄骨工の職に就いたワインバーガーは、30歳頃よりアーティストに転身。絶滅種の植物を育てて各地に植えるフィールドワークから活動を開始し、90年後半にはアスファルトを剥がして庭をつくる、除草剤を取り除いて線路を庭にするなど、人間が都市においてつくり上げた決まりごとを解放する表現を展開してきた。

 自然の生態や環境に対する根本的な疑問を投げかけたワインバーガーの作品は、植物を素材とした彫刻やドローイング、映像、そして文章まで広がり、ドクメンタX(1997)、第53回ヴェネチア・ビエンナーレ(2009)などの国際展や世界各地の展覧会で展示されている。

 ワタリウム美術館は1997年の展覧会「エンプティ・ガーデン」でワインバーガーの初期作品を紹介。それから20年、本展では、ワインバーガーが現在取り組む「見えない自然」をテーマとした絵画やドローイング、映像、ドキュメントなど120点を展示する。