EXHIBITIONS
荒木経惟「梅ヶ丘墓情」
昭和から平成にかけ、荒木経惟はカメラによって、同時代を謳歌する女性や変わりゆく街並みを「複写」することで、時代の節目の世相を作品にまとめてきた。「令和」という元号が幕開けた2019年。荒木は、自らに忍び寄る死を意識して、自分自身に関心を寄せている。父、母、そして妻・陽子、愛猫チロの死を、被写体として写真に収めることで看取ってきた荒木のレンズは、自身へと向かう。
本展では、荒木が現在居を構える「梅ヶ丘」をタイトルに、自宅内とその周辺を中判フィルムで撮影したカラー、モノクローム写真の新作約90点を公開。被写体は、人形、像や怪獣のオブジェ、花、モノクロームの空が大半を占め、リズムを刻むように、亡き妻や今年95歳を迎えるロバート・フランクの写真、亡き父と母、夭折した2人の兄の没年を記したメモが挿入されている。
本展では、荒木が現在居を構える「梅ヶ丘」をタイトルに、自宅内とその周辺を中判フィルムで撮影したカラー、モノクローム写真の新作約90点を公開。被写体は、人形、像や怪獣のオブジェ、花、モノクロームの空が大半を占め、リズムを刻むように、亡き妻や今年95歳を迎えるロバート・フランクの写真、亡き父と母、夭折した2人の兄の没年を記したメモが挿入されている。